【2018年公開】年間100本以上映画を観る人による今年公開された映画まとめ
筆者:ガスマスク(@GVSMASK)
自分が今年観た映画の中で2018年に公開された作品をまとめてみた。
Netflixで公開された作品も含んでいる。
順番は日本で公開された順になっている。
INDEX
- INDEX
- キングスマン:ゴールデン・サークル
- ジオストーム
- デトロイト
- ダークタワー
- スリー・ビルボード
- クローバーフィールド・パラドックス
- グレイテスト・ショーマン
- ブラックパンサー
- シェイプ・オブ・ウォーター
- 15時17分、パリ行き
- アナイアレイション -全滅領域-
- ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル
- レディ・プレイヤー1
- アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー
- 君の名前で僕を呼んで
- アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダル
- モリーズ・ゲーム
- フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法
- 恋は雨上がりのように
- デッドプール2
- レディ・バード
- ワンダー 君は太陽
- メイズ・ランナー:最期の迷宮
- カメラを止めるな!
- ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー
- ウインド・リバー
- エクスティンクション 地球奪還
- ミッション:インポッシブル/フォールアウト
- アントマン&ワスプ
- MEG ザ・モンスター
- ザ・プレデター
- プーと大人になった僕
- クワイエット・プレイス
- イコライザー2
- アンダー・ザ・シルバーレイク
- デス・ウィッシュ
- search/サーチ
- ヴェノム
- ボヘミアン・ラプソディ
- ゲーム・ナイト
- ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ
- ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生
- バード・ボックス
- ROMA/ローマ
- アリー/ スター誕生
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キングスマン:ゴールデン・サークル
公開:2018年1月5日
監督:マシュー・ヴォーン
出演:コリン・ファース/タロン・エガートン/ジュリアン・ムーア/マーク・ストロング
前作の戦いで記憶喪失になったハリーとスパイとして立派に成長したイグジーの対比が面白い。
マーク・ストロング演じるマーリンの泣かせるキャラクターも魅力。
相変わらず無茶苦茶な展開を笑えて感動できる内容に落とし込めるのはマシュー・ヴォーンならではといったところ。
ジオストーム
公開:2018年1月19日
監督:ディーン・デヴリン
出演:ジェラルド・バトラー/ジム・スッタージェス/アニー・コーニッシュ/エド・ハリス/アンディ・ガルシア
ストーリーが一から十まで全てご都合主義で展開していく。主人公がピンチに陥ってもよく分からないハリウッドパワーで奇跡的生還を遂げる頭の使わなさが凄い。
本作の核となる異常気象は吹っ切れていて良い。そのうち空からサメが降ってくるのではと思いながら見ていた。全く頭を使わずに見られるB級映画の鑑。
デトロイト
公開:2018年1月26日
監督:キャスリン・ピグロー
出演:ジョン・ボイエガ/ウィル・ポールター
後味の悪い映画。実話というだけではなく、暴動後のデトロイトの荒廃ぶりを分かっているだけに救いがない。
俳優陣の演技は素晴らしく、ドキュメンタリー調の演出と相まって臨場感が凄まじかった。
ダークタワー
公開:2018年1月27日
監督:ニコライ・アーセル
出演:イドリス・エルバ/マシュー・マコノヒー
中二病映画。黒衣の男、クリムゾン・キング、ガンスリンガーとパワーワードが炸裂する。字幕全てが名言といっても過言ではない。
イドリスエルバ、マシューマコノヒーは勿論かっこいいが、右手が疼く系の主人公も良い味出している。登場人物全員が世界を救う気が全く無いのがこの作品の醍醐味。
スリー・ビルボード
公開:2018年2月1日
監督:マーティン・マクドナー
出演:フランシス・マクドーマンド/ウディ・ハレルソン/サム・ロックウェル
パンクなお母さんが殺された娘のために派手に暴れる映画。善人でもなければ悪人でもなくただ娘の復讐のために力を尽くす姿は爽快。
どんな苦境にも負けずに立ち向かうサイコパンクなお母さんに勇気をもらえる。オレンジジュースのシーンは泣いた。
クローバーフィールド・パラドックス
公開:2018年2月4日
監督:ジュリアス・オナー
出演:ダニエル・ブリュール/チャン・ツィー
Netflixオリジナル作品。相変わらずクローバーフィールド関係ないシリーズ3作目。役者は豪華でCGやセット、衣装のクオリティーも高い。
普通のSF映画として見ると面白いのだが、クローバーフィールドが本当に関係なくてモヤっとしてしまった。
グレイテスト・ショーマン
公開:2018年02月16日
監督:マイケル・グレイシー
出演:ヒュー・ジャックマン/ザック・エフロン/ミシェル・ウィリアムズ/レベッカ・ファーガソン/ゼンデイヤ
ヒュージャックマン演じるPTバーナムの伝記的ミュージカル映画。
普段ミュージカルを全く観ない自分でも楽しめたので、どんな人でも面白いと感じる映画だと思う。特にザックエフロンの引き抜きシーンは素晴らしかった。
またPTバーナムのガバガバ事業計画でも取り掛かってから軌道修正し成功させる手腕は事業家としても尊敬できる。非の打ち所がない傑作。
ブラックパンサー
公開:2018年03月01日
監督:ライアン・クーグラー
出演:チャドウィック・ボーズマン/マイケル・B・ジョーダン/ルピタ・ニョンゴ/ダナイ・グリラ/マーティン・フリーマン/ダニエル・カルーヤ/レティーシャ・ライト/ウィンストン・デューク/アンジェラ・バセット/フォレスト・ウィッテカー/アンディ・サーキス
ライオンキングみたいなマーベル作品。アフリカの雄大な自然と高度なSF世界の描写がマッチしていてスターウォーズのような世界観を醸し出している。
本作は敵役と脇役が素晴らしい。キルモンガー役のマイケルBジョーダン、クロウ役のアンディサーキスがめちゃくちゃにカッコいい。
シェイプ・オブ・ウォーター
公開:2018年03月01日
監督:ギレルモ・デル・トロ
出演:サリー・ホーキンス/マイケル・シャノン/リチャード・ジェンキンス/ダグ・ジョーンズ
60年代アメリカを舞台に話すことのできない女性と半魚人の恋愛を描いた作品。
意味不明なあらすじとは打って変わって、綿密な脚本とキャラクター配置が秀逸な作品。
何一つ無駄のない出来事をファンタジーな日常に散りばめたサスペンスのような映画。
15時17分、パリ行き
公開:2018年03月01日
監督:クリント・イーストウッド
出演:アンソニー・サドラー/アレク・スカラトス/スペンサー・ストーン
2015年に実際に起きたテロ事件を未然に防いだ3人の若者の物語。ジャンルとしてはドキュメンタリーだが、本人が出演しているのでむしろ再現VTRである。
少期から3人の若者に迫っており、なぜこの事件に立ち向かえたのかということが詳細に描かれている。
主人公のスペンサーの「何か大きな目的のために動かされている」という言葉通り、経験してきた出来事すべてが結集されてこういう結末になってことが納得できる。
数々の経験や出会った人々のどれかひとつでも欠けたら、ということを切実に思い知った非常に秀逸な演出の作品だった。
アナイアレイション -全滅領域-
公開:2018年3月12日
監督:アレックス・ガーランド
出演:ナタリー・ポートマン
Netflixオリジナル作品。奇形生物が跋扈するゾーンが舞台の作品。明らかにSTALKERの影響を受けているが本作はそれよりももっと不気味。
Netflixの映像美は表現次第で目の離せない気色悪さを出せることを知った。ナタリーポートマンが可愛い。
ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル
公開:2018年04月06日
監督:ジェイク・カスダン
出演:ドウェイン・ジョンソン/ジャック・ブラック/ケヴィン・ハート/カレン・ギラン/ニック・ジョナス
伝説的映画ジュマンジの続編。ドウェインジョンソンを前面に押し出したいつものコメディという感じ。
安定して笑えるけど中身はない。アドベンチャーっぽいアクションも普通に楽しめる。
映画全編にわたって特に悪いところはないのだけれど突き抜けている部分はない。いたって普通のアクションコメディ映画。
レディ・プレイヤー1
公開:2018年4月20日
監督:スティーブン。スピルバーグ
出演:タイ・シェリダン/オリヴィア・クック/ベン・メンデルソーン
ポップカルチャーの博物館。サブカルチャーの重要無形文化財。ストーリーはオーソドックスなVRゲーム物なので日本人には非常に理解しやすい。
超メジャーなマイナーゲームやガンダムやらメカゴジラやらが画面狭しと駆け巡る映画はある意味スピルバーグにしか作れない。最初から最後まで全部面白い。
アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー
公開:2018年4月27日
監督:アンソニー・ルッソ/ジョー・ルッソ
出演:ロバート・ダウニー・Jr/クリス・ヘムズワース/マーク・ラファロ/クリス・エヴァンス/スカーレット・ヨハンソン/ベネディクト・カンバーバッチ/トム・ホランド/クリス・プラット/チャドウィック・ボーズマン/ジョシュ・ブローリン
エンターテイメントの極致のような映画。上映時間156分と長編だが、世界最高レベルのVFX、魅力的なキャラクター、ウィットに富んだ会話劇によって体感時間はかなり短い。
ヒーローが一致団結してヴィランに立ち向かうストーリーは分かりやすいが、MCUの集大成だけに他作品を見ていないと登場人物やサブストーリーがまるで理解できない。
最低限でもアベンジャーズ全作品を見ないといけないハードルの高さが玉に瑕。
君の名前で僕を呼んで
公開:2018年04月27日
監督:ルカ・グァダニーノ
出演:ティモシー・シャラメ/アーミー・ハマー/マイケル・スタールバーグ/アミラ・カサール
1983年の北イタリアを舞台に17歳の少年と24歳の大学院生の同性愛を描いた映画。
英語仏語伊語独語など様々な言語で語られる愛とギリシア彫刻のような美しい裸体がアカデミックな雰囲気を醸し出す。
美しいイタリアの風景は言葉に出来ないほど美しく、80年代風のフィルムの質感も相まってノスタルジックな気分にさせてくれる。
何度でも観たくなるような名作。
アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダル
公開:2018年05月04日
監督:クレイグ・ギレスピー
出演:マーゴット・ロビー/セバスチャン・スタン/アリソン・ジャネイ
登場人物全員がバカで自己中しかも実話という衝撃的な映画。本当にこんなアホな展開があるのかと疑ってしまうが、FBIの証拠付きで実際のインタビューもあるというエビデンスもバッチリだ。
普通のストーリーなら間違いなく悪役になるであろう人物を主人公にした映画なので展開が新鮮で面白かった。
インタビューを基にしたモキュメンタリー形式、というより再現VTR的な演出も最後まで飽きなかった。
モリーズ・ゲーム
公開:2018年05月11日
監督:アーロン・ソーキン
出演:ジェシカ・チャステイン/イドリス・エルバ/ケヴィン・コスナー/マイケル・セラ
自叙伝を基にした伝記映画。セレブ専門のポーカーゲームを主催した女性という面白い設定。とにかく長い映画で140分ある上にテンポがいいわけでもないのでそれ以上に長く感じた。
色んなエピソードがあるのだけれど、それらが深掘りされるわけではなく、満遍なく散りばめられている感じなのでなるほどなと思って終わってしまう。
バッサリカットできるエピソードが多いのでそれらをカットしてテーマを絞ってほしかった。
フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法
公開:2018年05月12日
監督:ショーン・ベイカー
出演:ブルックリン・プリンス/ウィレム・デフォー/ヴァレリア・コット/ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ/クリストファー・リヴェラ
フロリダのディズニーワールドの近くにある安モーテルで暮らす母子家庭が主人公の映画。
母親が主人公だったら絶望の連続で正視に耐えないストーリーだが、子供の視点から見るとキラキラ輝く楽しい毎日に変わる不思議。
少しの希望もない展開でだんだん不安になってくると、ラストの締め方は「それしかないよな」という気持ちになる。
恋は雨上がりのように
公開:2018年5月25日
監督:永井聡
出演:小松菜奈/大泉洋
ファミレス店長と女子高生の恋愛映画ということで、西麻布で不倫する系のドロドロした映画かと思ったら、超絶爽やかな映画だった。ポカリスエットのCM並みに爽やか。
ストーリーもさることながら、演出や役者の演技も良かった。漫画原作にありがちな過剰演出もなく、むしろカメラワークなどは魅せ方が上手いとさえ思えた。
役者も若い人が多かったが、自然な演技だったので違和感を感じることもなかった。特に小松菜奈は初めて見たが、表情豊かで引き込まれる演技をしていた。
人生を変えるほどの名作ではないけれど、明日を頑張れる力を与えてくれる映画だった。
デッドプール2
公開:2018年06月01日
監督:デビッド・リーチ
出演:ライアン・レイノルズ/ジョシュ・ブローリン/モリーナ・バッカリン
最高のブラックコメディヒーロー映画だった第1作目を完全に超えてきた作品。
ネタに忖度や配慮が一切なく、無茶苦茶に楽しめる。支離滅裂な展開だがちゃんと筋が通っている奇跡的な作品。
レディ・バード
公開:2018年06月01日
監督:グレタ・ガーウィグ
出演:シアーシャ・ローナン/ローリー・メトカーフ/トレイシー・レッツ/ルーカス・ヘッジズ/ティモシー・シャラメ/ビーニー・フェルドスタイン
生まれ育った田舎から都会に出て行きたい高校生が主人公。何が起きるわけでもないけど本人としては大事件が毎日起こる日常を描いた話。
自分は特別なんだという高校生らしい万能感としょうもない現実の対比が心を打つ。母親との確執や故郷を飛び出してからのホームシックと孤独感など誰にでも訪れる悲しさが連続する。
自分自身を振り返れる作品。
ワンダー 君は太陽
公開:2018年06月15日
監督:スティーヴン・チョボスキー
出演:ジュリア・ロバーツ/ジェイコブ・トレンブレイ/オーウェン・ウィルソン/マンディ・パティンキン/デイビード・ディグス/イザベラ・ヴィドヴィッチ/ダニエル・ローズ・ラッセル
トリーチャーコリンズ症候群で顔に障害を負っている小学生が主人公。初めて学校に行く一年間でいじめにあったりすれ違いがあったりしながらも、周囲の人々に温かく支えられていく物語。
とにかく良い人しか出てこない、人の良いところにだけ焦点を当てた吹っ切れた映画である。
そんな映画の雰囲気に感動ポルノと身構えてしまうが、観ていくうちにそんなことどうでもよくなってくるほどの感動エピソードの洪水に気が付いたら泣いてしまった。
ワンダー君は太陽という邦題は作品のコンセプトを良く表している。主人公は周囲の人々に支えられているだけでなく、周囲の人々を勇気づける太陽のような存在なのだ。
童心に帰って観ることで心が浄化され曲がった心と淀んだ瞳が清らかになる道徳的名作。
メイズ・ランナー:最期の迷宮
公開:2018年6月15日
監督:ウェス・ボール
出演:ディラン・オブライエン/カヤ・スコデラーリオ/トーマス・サングスター/キー・ホン・リー/ウィル・ポールター
迷宮関係ない大人気シリーズ第3作目。全2作の大ヒットで制作費が相当に集まったのか、ハリウッド超大作顔負けの派手な映画になっている。
広げきった風呂敷を派手な演出で強引に締めくくるスタイルはあっぱれ。特に謎は解決されていないのに良い映画だった感出ているのがすごい。とても面白かった。
カメラを止めるな!
公開:2018年06月23日
監督:上田慎一郎
出演:濱津隆之/真魚/しゅはまはるみ//長屋和彰/細井学/市原洋/山﨑俊太郎/大沢真一郎
冒頭30分間クソ映画を見せつけられる衝撃のスタート。その後30分はバラエティの再現VTRみたいなクオリティのファミリー映画。ラスト30分でそれらのクソ映像を踏み台に怒涛の伏線回収をする神展開。クオリティの低さと予算の少なさを逆手にとった一発逆転映画。
ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー
公開:2018年06月29日
監督:ロン・ハワード
出演:オールデン・エアエンライク/ウディ・ハレルソン/エミリア・クラーク
スターウォーズの超人気キャラクターハンソロのスピンオフ作品。エピソード4の10年前を舞台に若かりし頃のハンソロを描いている。
圧巻のVFX・CGの洪水は流石のスターウォーズシリーズと言ったところ。
しかし、スピンオフなのに上映時間が長すぎる。どう考えても無駄なシーンが多すぎる。
また、ハンソロの俳優がいくらなんでも似ていなさすぎる。顔のタイプの方向性が全く違うのでハンソロ感が全くない。似せる努力を放棄して真逆に行っている。
チャイルディッシュガンビーノが結構なメインキャラクターとして登場しているのでなんか気になった。
ウインド・リバー
公開:2018年07月27日
監督:テイラー・シェリダン
出演:ジェレミー・レナー/エリザベス・オルセン/ジョン・バーンサル/ギル・バーミンガム/マーティン・センズメアー/ジュリア・ジョーンズ/グレアム・グリーン/マシュー・デル・ネグロ/イアン・ボーエン/エリック・ラング
ウィンドリバー保留地というよりインディアン保留地が舞台のスリラー映画。-30度の極寒の中で何か追われた末凍死した少女。
地元ハンターとFBIが協力して事件の解明に迫る。広大な保留地に警官は6人という無法地帯でアメリカの闇を見ることができる。
エクスティンクション 地球奪還
公開:2018年7月27日
監督:ベン・ヤング
出演:リジー・キャプラン/イスラエル・ブルサード
Netflixオリジナル作品。ありがちな地球防衛ものかと思ったら全然違った。ドンデン返しに全てを掛けた映画。Netflixの中でも異色の系統。
ミッション:インポッシブル/フォールアウト
公開:2018年08月03日
監督:クリストファー・マッカリー
出演:トム・クルーズ/サイモン・ペッグ/ヴィング・レイムス/レベッカ・ファーガソン
ミッションインポッシブル第6作目にして最高傑作。アクションがとにかくすごい。肉弾戦の迫力が今までとは段違いだし、カーチェイスの規模はカーアクション映画を凌駕していて、銃撃戦は音圧が戦場並み。
上映時間が147分と長いのに集中力が全く切れず、あっという間に見終わってしまった。スパイ映画としても歴代最高の作品。
アントマン&ワスプ
公開:2018年08月31日
監督:ペイトン・リード
出演:ポール・ラッド/エヴァンジェリン・リリー/マイケル・ダグラス/マイケル・ペーニャ
MCUの色物コメディ第2作目。時系列的にはIFの直前。ベルリンでの戦いの後、自宅軟禁に追い込まれた主人公。
かつての仲間は逃亡生活を強いられたり会社を興すも倒産寸前だったりと前作よりもかなり詰んでる設定。ストーリーも量子力学を軸にした難解なハードSF。
それら全部を引っくるめて能天気なコメディ映画に仕立てているのは流石マーベル。前作よりも虫要素が少ないので集合恐怖症の人でもギリギリ見られる。
MEG ザ・モンスター
公開:2018年09月07日
監督:ジョン・タートルトーブ
出演:ジェイソン・ステイサム/リー・ビンビン
ステイサム対メガロドン。中国資本の映画らしく、中国人俳優が多く舞台も中国。ヒロイン役の中国人女優がとにかく大根役者でスクリーンに映るたびにイラッとする。ステイサムはカッコいい。
中国資本の潤沢な資金をなぜサメ映画に注ごうと思ったのか分からないが、金をかければサメ映画すらも面白くなると分かった。
スケールがデカいがサメのサイズは普通。普通のサメ映画の感覚で言うと、空もあまり飛ばないしゾンビ化もゴースト化もしないので普通に楽しめた。サメ映画の割に普通に面白かった。
ザ・プレデター
公開:2018年09月14日
監督:シェーン・ブラック
出演:ボイド・ホルブルック/トレヴァンテ・ローズ/オリヴィア・マン/トーマス・ジェーン/キーガン=マイケル・キー
初代プレデターに出演経験もあるシェーンブラックが監督を務める。どうせつまんないんだろと高を括って観たら意外に面白かった。B級映画を本気で作った感じ。
魅力的なキャラクターを適当に殺すいい加減さがなんとも言えない。真面目に観ると突っ込みどころ満載なのでポップコーンでも食いながら気楽に観るのがおすすめ。
プーと大人になった僕
公開:2018年09月14日
監督:マーク・フォースター
出演:ユアン・マクレガー/ヘイリー・アトウェル
観るとプーになると噂の実写版プーさん。将来の為だけではなく今そこにある現実を楽しむことが大事という人生哲学をプーさんが背中で語る。
日本人的にはありふれたテーマなので万人にオススメできる内容。デ
ィズニーの世界観を自然に実写と融合させたCGが素晴らしく、104分という長い上映時間があっという間にに過ぎ去った。少年時代のような映画。
クワイエット・プレイス
公開:2018年09月28日
監督:ジョン・クラシンスキー
出演:ジョン・クラシンスキー/エミリー・ブラント
目の見えない謎の怪物によって滅亡した世界が舞台。小さな農場で決して音を立てずに暮らす一家が主人公。
劇中の会話をほとんどシャットダウンすることにより、細かな伏線や感情の起伏が際立っている。
音を立てたら即死というキャッチコピーのおかげで館内がとても静かで緊張感にあふれているので、映画館で観るべき作品。
イコライザー2
公開:2018年10月05日
監督:アントワーン・フークア
出演:デンゼル・ワシントン/ペドロ・パスカル
デンゼル・ワシントンがカッコいいアクション映画第二弾。前作の正当進化版といった内容で、アクション、CG、スケールのどの点でも前作より勝っている。
スケールが大きくなりすぎて庶民派のヒーロー感が大分薄れてしまったのが玉に瑕。
アンダー・ザ・シルバーレイク
公開:2018年10月13日
監督:デヴィッド・ロバート・ミッチェル
出演:アンドリュー・ガーフィールド/ライリー・キーオ
性欲強めのニートの主人公がホームレスになりそうな現実をすっ飛ばして陰謀論に燃える映画。
映画の中には多くの隠喩や暗号が隠されているらしいが何一つ気付くことができなかった。見ているとものすごい焦燥感に駆られる。
デス・ウィッシュ
公開:2018年10月19日
監督:イーライ・ロス
出演:ブルース・ウィリス
ブルース・ウィリスがカッコいい映画。本当にそれだけ。後半投げっぱなしの脚本に、本当に必要か疑問符がつく脇役ばかり、メッセージ性が過激すぎてドン引きする等々あまり出来の良い映画ではない。
しかし、それらを補って余りあるブルース・ウィリスのカッコよさがある映画。
search/サーチ
公開:2018年10月26日
監督:アニーシュ・チャガンティ
出演:ジョン・チョー/デブラ・メッシング/ジョゼフ・リー/ミシェル・ラー/サラ・ソーン
PC画面だけで展開されるサスペンス映画。娘がある日突然失踪する。娘の交友関係を誰一人として知らない父親の手掛かりは娘のPCだけ。
ガバガバセキュリティーを突破した父親は特定厨もビックリなテクニックで事件の全貌に迫る。
物語全てが伏線で構成されていて、些細なチャットのメッセージすらも重要な意味を持っている。ラストのどんでん返しも納得の出来栄え。2018年最高の映画かもしれない。
映画館でなくPCで見るべき稀有な映画。
ヴェノム
公開:2018年11月02日
監督:ルーベン・フライシャー
出演:トム・ハーディ/ミシェル・ウィリアムズ/リズ・アーメッド
MCUなんだけどちょっと違うシリーズの第1作目らしい。トム・ハーディの怪演が光る映画で心の底から今までMCUに出演していなくて良かったと思えるほどのハマり役。レストランのシーンは必見。
敵役のリズ・アーメッドもテック企業のCEOっぽさが出ていて素晴らしかった。CG・VFXもやはり素晴らしかったがMCUを見慣れた人には目新しさがないかもしれない。
続編が出ることは間違いないので楽しみ。
ボヘミアン・ラプソディ
公開:2018年11月09日
監督:ブライアン・シンガー/デクスター・フレッチャー
出演:ラミ・マレック/ジョセフ・マッゼロ/エイダン・ギレン/ベン・ハーディ/ルーシー・ボーイントン
Queenは有名曲しか知らなかったのだけれどめちゃくちゃ面白かった。135分という長い上映時間にも関わらず途中でダレる事が全くなくあっという間に観終わってしまった。
ラストのライブエイドのシーンは圧巻の一言。あとでYouTubeのライブ映像を観たら本当に完コピだという事を再確認した。伝説的な映画。
ゲーム・ナイト
公開:2018年11月12日
監督:ジョン・フランシス・デイリー/ジョナサン・ゴールドスタイン
出演:レイチェル・マクアダム/スジェシー・プレモンス
ソリッドシチュエーション的な導入から普通にコメディが始まる。100分という短時間で面白さをコンパクトにまとめている。
笑えるシーンは分かりやすく、笑いの種類もゴリ押しの笑いだけでなくちょっとしたジョークなども入っているので対象年齢は幅広い。
滑ることもなく行き過ぎた笑いも無いので人と一緒に見る映画かもしれない。
ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ
公開:2018年11月16日
監督:ステファノ・ソッリマ
出演:ベニチオ・デル・トロ/ジョシュ・ブローリン/キャサリン・キーナー/イザベラ・モナー/ジェフリー・ドノヴァン
大ヒットクライムサスペンス映画ボーダーラインのスピンオフシリーズ第1作目。
前作から監督のドゥニヴィルヌーヴと主演のエミリーブラントが抜け、ベニチオデルトロとジョシュブローリンの渋いおっさん2人が主役。
アメリカ・メキシコ国境を舞台に、CIAと麻薬カルテルの血なまぐさい争いの火ぶたが切って落とされる。
美しい自然や平和な日常に唐突に修羅場がブッ込まれる理不尽展開は流石としか言いようがない。
前作とは趣向が少し違うが名作には間違いない。新シリーズなのか、続編を匂わせるモヤっとしたラストが玉に瑕。
ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生
公開:2018年11月23日
監督:デヴィッド・イェーツ
出演:エディ・レッドメイン/ジョニー・デップ/エズラ・ミラー/キャサリン・ウォーターストーン/アリソン・スドル/ダン・フォグラー/ジュード・ロウ/ゾーイ・クラヴィッツ
ファンタスティックビースト第2作目。舞台はニューヨークからパリへと移り、ハリーポッターシリーズを絡めた深みのある物語を展開している。VFXを多用した魔法生物の迫力ある描写は健在。
ものすごく面白かったのだが、前作はもとよりハリーポッターシリーズ全作品を視聴していないとストーリーが全く理解できない事が玉に瑕か。
バード・ボックス
公開:2018年12月14日
監督:スサンネ・ビア
出演:サンドラ・ブロック/トレヴァンテ・ローズ/ジョン・マルコヴィッチ
Netflixオリジナル作品。何かを見たら自殺衝動に駆られ死ぬという設定。いわゆる終末もの。パンデミック発生当時と現在を交互に見せることで、混乱と解決を同時に描く展開が良かった。
何かの設定も良くて見たら死ぬという設定なので画面に登場しない理由ができる上に、見えないので恐怖感が持続する。
Netflixらしく映像も良くて細部のクオリティが高いため出落ち感なく最後まで楽しめる。
俳優陣が素晴らしく、サンドラブロック、トレヴァンテローズ、ジョンマルコビッチそして何故かマシンガンケリーが出ている豪華っぷり。Netflixはハリウッド顔負けの資金力のある企業だなと思った。
普通ならB級映画、Z級映画の設定をお金をかけてしっかり作り込むことでハリウッドに肩を並べる作品を作るNetflixは凄いなと思った。
ROMA/ローマ
公開:2018年12月14日
監督:アルフォンソ・キュアロン
出演:ヤリャッツァ・アパリシオ/マリーナ・デ・タビラ
アルフォンソキュアロン監督の自伝的作品。1970年代のメキシコ中流家庭が舞台。貧富の差が激しいメキシコなので、日本の中流家庭のイメージとはかなり違う。
アルフォンソキュアロンの家族のメイドが主人公。悲惨な境遇に弱音を吐かず淡々と日常を過ごす姿が印象的。
カメラワークが特徴的な作品で全編モノクロで撮影されている。長回しのシーンが多く、自然な日常風景をじっくりと描いていく。
地面の水溜りに飛行機が反射するシーンやアヒルの交尾など撮影するのに苦労したであろうカットが多い。エンターテイメント作品ではないので万人にオススメ出来るわけではないが記憶に残る映画。
ちなみに作中で無用の長物扱いされているフォード・ギャラクシーは名車。2シーターなのに後部座席がめちゃくちゃデカくてソファに座っているような感覚。デザイン重視なので、サイドミラーの視界がほぼゼロだったり3速ATだったりするロマンの塊。
アリー/ スター誕生
公開:2018年12月21日
監督:ブラッドリー・クーパー
出演:レディー・ガガ/ブラッドリー・クーパー
名作スター誕生の4回目のリメイク作品。レディーガガの演技がとにかく素晴らしかった。今作が映画初出演とは思えないほどの真に迫った演技だった。アリーとしての歌声やパフォーマンスは圧巻の一言。
ブラッドリークーパーも監督主演と大活躍だった。往年のスターという役柄を見事に演じていた。
バックステージからのアングルが多かった、というよりも意図して舞台裏だけで映画を構成していたのだと思う。そのおかげでヒューマンドラマに焦点を当てられたと思うのだけど、観客目線が無かったので映画全体が単調に感じた。