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【映画レビュー】ヴェノム

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ネタバレ無し

「ヴェノム」は「MCU」から派生した「Sony's Universe of Marvel Characters」シリーズの第1作目の作品だ。

MCUとは少し違う世界の始まりなのでぜひ見ることをおすすめしたい。

INDEX

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あらすじ

《誰もが望む、歴史的偉業》を発見した<ライフ財団>。それは、世界を変えるはずだった――。
正義感溢れるジャーナリスト、エディ・ブロック(トム・ハーディ)は、そのライフ財団が人体実験で死者を出しているという噂を突き止めるために取材を試みるも、人体実験の被験者との接触により、“シンビオート”(地球外生命体)に寄生されてしまう。
この意思を持った生命体が語りかける声が聞こえ始めたエディの体には、とてつもない変化が起きていた。彼の中で解き放たれた<悪>が、体を蝕み、増殖していく――。
エディと一体となったヴェノムは、「俺たちは――ヴェノム」と名乗りをあげ、ヴェノム誕生の時がついに訪れた!

公式ホームページより引用
http://www.venom-movie.jp/

監督

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監督は「ルーベン・フライシャー」

代表作は「ゾンビランド」で他にもコメディ映画を中心に監督している。

登場人物

エディ・ブロック / ヴェノム(トム・ハーディー)

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本作の主人公。徹底的で熱量のある取材を行う敏腕記者。
ライフ財団の取材中に違法な人体実験を追求しようとして会社をクビになり恋人も失ってしまう。

その後、ライフ財団の研究施設に潜入し再度事件の全容に迫ろうとするが、施設内に保管されていた地球外生命体シンビオートに寄生されてしまう。

アン・ウェイング / シーヴェノム(ミシェル・ウィリアムズ)

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エディの元恋人。
エディが行ったライフ財団への取材のとばっちりで職を失い、エディと別れる。

カールトン・ドレイク / ライオット(リズ・アーメッド)

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数々の科学分野で活躍するライフ財団の創始者。

環境破壊が深刻化する地球に見切りをつけ宇宙に進出しようとする。

感想

MCUなんだけどちょっと違うシリーズの第1作目らしい。
トム・ハーディの怪演が光る映画で心の底から今までMCUに出演していなくて良かったと思えるほどのハマり役。レストランのシーンは必見。
敵役のリズ・アーメッドもテック企業のCEOっぽさが出ていて素晴らしかった。CG・VFXもやはり素晴らしかったがMCUを見慣れた人には目新しさがないかもしれない。
続編が出ることは間違いないので楽しみ。

トム・ハーディーとリズ・アーメッドの演技力の高さ

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「ヴェノム」はマーベル作品ということもあり、CGやVFXの素晴らしさは文句のつけようもない圧倒的な出来栄えだった。
しかし、そんな素晴らしいCGとVFXよりも印象に残ったのが、「トム・ハーディー」と「リズ・アーメッド」の演技力の高さだ。

「トム・ハーディー」の演技力は映画全編で冴えわたっていた。
シンビオートという地球外生命体に寄生されると精神が侵食されるという設定があるのだけれど、徐々に精神が侵されていき狂気に染まっていく様子を恐怖すら覚えるレベルで演じていた。
「マッドマックス怒りのデスロード」のトム・ハーディーも精神的に追い詰められている演技をしているが、ヴェノムでもそれを超えるくらいの狂気的な演技をしていた。
特に中盤のレストランでのエディの錯乱した演技は圧巻の一言。

「リズ・アーメッド」もトム・ハーディーに負けず劣らずすごい演技をしていた。というよりもハマり役だったと思う。
リズ・アーメッドの本職はラッパーで、俳優活動が本格化したのは「ナイトクローラー」に出演したあたりだ。
俳優としての経験が少ないにも関わらず、ナイトクローラーよりも演技力が向上していることが目に見えてわかった。
サイコパスで弁論に長けているテック企業のCEO感が如実に出ていて、ドレイクが本物にしか見えない素晴らしい演技力だった。

新シリーズの開幕感

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この映画は「SUMC」という新シリーズの第1作目。
新シリーズの開幕ということで、新たな展開が始まるというワクワク感がある。

しかし、新シリーズの開幕感が少し過剰だったと思う。
新しいキャラクターの説明に終始していた感があったし、続編に持ち込む展開が強引だったように思う。

「MCU」の最初の作品である「アイアンマン」はそれ単体として完成された映画だったし、続編への導入もすごく自然だった。
「ヴェノム」も単体としての映画として纏まっていたのだけれども、絶対に続編が出ることが分かっているのでストーリーに入り込めなかった感がある。