スーパーヒーローの実在性を問う異色のエンタメ「ミスター・ガラス」
ネタバレ無し
「ミスター・ガラス」は「アンブレイカブル」「スプリット」の続編。
前作を観ないと全くストーリーが理解できないので必ず観てから視聴するべき。
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あらすじ
３人の特殊な能力を持つ男が集められ、“禁断の研究”が開始された。不死身の肉体と悪を感知する力を持つダン、24もの人格を持つ多重人格者ケヴィン、そして、非凡なIQと生涯で94回骨折した壊れやすい肉体を持つミスター・ガラス…。
彼らは人間を超える存在なのか？最後に明らかになる“驚愕の結末”とは？M.ナイト・シャマラン監督が『アンブレイカブル』のその後を描く、衝撃のサスペンス・スリラー。
公式ホームページより引用
ミスター・ガラス｜映画｜ディズニー公式
監督：M・ナイト・シャマラン
監督はどんでん返しの帝王、M・ナイト・シャマラン
代表作は「シックス・センス」「アンブレイカブル」「サイン」など。
「サイン」以降は長い間スランプに陥っていたが、「スプリット」辺りから完全復活した。
登場人物
デヴィッド・ダン（ブルース・ウィリス）
「アンブレイカブル」の主人公
昼は警備用品店を経営し、夜は街で悪党を退治する自警活動を行っている。
相手に触れるだけで悪事を働いたかどうかが分かる特殊能力を持っている。
ケビン・ウェンデル・クラム / 群れ（ジェームズ・マカヴォイ）
「スプリット」の悪役
24の人格を持ち、人格ごとに思考や身体能力が全く変わる。
イライジャ・プライス / ミスター・ガラス（サミュエル・L・ジャクソン）
「アンブレイカブル」の悪役
骨の発達に異常がある障害を持って生まれたため骨が脆く、人生で94回も骨折した。
壊れやすい肉体の反面、知能は非常に高い。
感想
アンブレイカブルとスプリットの続編であることを観終わってから知る。前作を観ていないので当然ストーリーも全く理解できなかった。前作を観てからまた感想を書きたい。
前作を観てみると話が分かる分かる。ヒーローであるか確信が持てないデヴィッドの姿に説得力が増し、ケビンのただでさえ複雑な設定を少し理解することができた。
特にアンブレイカブルのミスターガラスの行動を観ていないと伏線が張られていたことにすら気づけない。
3作を全てが繋がっている良いシリーズだった。
スーパーヒーローの実在性を問う異色のエンタメ
本作は普通のスーパーヒーロー映画とは全く異なり、スーパーヒーローが本当に存在するのか疑問を持たれている。
主人公たちは自分の存在に常に疑問を投げかけられ続けていき、自信を喪失していく。
そんなヒーローたちの様子を見ていると観客もスーパーヒーローの実在性に疑問を持ってくる。
スーパーヒーロー全盛の今だからこそ価値のある問題提起をしている良作だと思う。
この作品を観ることで他のスーパーヒーロー映画をより楽しめると思うし、アメコミの文化としての重要性も感じられる。
シャマラン作品お約束のどんでん返しも合わせて今一度スーパーヒーロー映画を考える良い機会になるだろう。
