最高に面白いおすすめゾンビ映画【ベスト13】
筆者:ガスマスク(@GVSMASK)
ゾンビアポカリプスが起こったらどこに籠城しようかな。
誰でも一度はこんなことを考えたことがあるはずだ。
ショッピングモールに行けば武器になるものを探し、職場では物資が尽きた時に誰が裏切るか考え、家ではツナ缶を直食いし籠城の焦燥感を疑似体験する。
今回はそんな妄想生活の基礎を固めるために見るべきゾンビ映画を紹介したい。
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ドーン・オブ・ザ・デッド
【監督:ザック・スナイダー】
【出演:サラ・ポーリー/ヴィング・レイムス/ジェイク・ウェバー】
ジョージ・A・ロメロの名作『ゾンビ』のリメイク版。
ショッピングモールでの立てこもり・人間たちの争い・ゾンビハンティング・決死の脱出劇とゾンビ映画の王道展開を完全網羅した作品。
ゾンビ映画を見たことがない人はまずはこの作品から入ってみよう。魅力的なキャラクターと練りこまれた脚本、背筋の凍る演出に魅了され、見終わる頃にはきっとゾンビ映画ファンになっているはずだ。
もはや違和感なく受け入れられている「走るゾンビ」という新常識を打ち立てたのもこの作品だ。「走る」という設定によって、息つく間もない緊張感と安心感の連続を生み出し、映画のスピード感が格段に増しテンポの良い仕上がりとなっている。
この作品を見ずして2000年代以降のゾンビ映画は語れない。
ショーン・オブ・ザ・デッド
【監督:エドガー・ライト】
【出演:サイモン・ペグ/ニック・フロスト】
ゾンビ映画はコメディも面白い。アメリカに次ぐゾンビ超大国イギリス生まれの本作は、イギリスらしいブラックな笑いが散りばめられたゾンビコメディの最高傑作だ。
ツッコミが追いつかない程に散りばめられたネタの嵐は走るゾンビ並みの疾走感を本作にもたらしている。
登場人物が全員イかれた性格をしているため、問題に対して常人では思いつかないような解決策を生み出す。要するにアホ。
特にラストシーンは軽く引くレベルのブラックジョーク。
ゾンビが嫌いな人でも爆笑しているうちに見終える頃にはゾンビの虜になっていることだろう。
ゾンビランド
【監督:ルーベン・フライシャー】
【出演:ジェシー・アイゼンバーグ/ウディ・ハレルソン/エマ・ストーン/アビゲイル・ブレスリン】
本作はゾンビ映画として面白いだけでなく、最高のロードムービーでもある。
登場人物は基本的に4人だけなのだが、それぞれが最高に個性的で魅力が深い。
主人公がヌルい日常を生きる大学生というだけで感情移入できてしまう。主人公に感情移入した後は、ギャップ萌えな強面オジさん、強く生きる詐欺師姉妹と魅力的な登場人物に旧友のような思い入れをしてしまう。
演出が嫌味なくハマってくることも本作の魅力だ。この小気味好い演出にかかれば主人公のガッチガチなサバイバルルールも、小ネタではなく重要な伏線となる。ラストシーンはゾンビ映画にあるまじき爽やかさ。とにかく気持ちが良い映画だ。
ゾンビワールドへようこそ
【監督:クリストファー・B・ランドン】
【出演:タイ・シェリダン/パトリック・シュワルツネッガー】
スカウトに所属する陰キャ3人組が陽キャに憧れてパーティーに参加しようとするところでゾンビハザードが発生する激ゆるゾンビコメディ。
あえてゾンビ映画のお約束をこれでもかと詰め込むことで、状況説明をガッツリ省きテンポを良くして笑いの洪水を生み出している。
女の子に良いところを見せたいという純粋な願いと3人組の友情の狭間で揺れ動く感情がメインなので最早ゾンビ関係ない。
スカウトという設定を生かした対ゾンビ兵器の開発も素晴らしい。
主演のタイ・シェリダンは『レディ・プレイヤーワン』の主人公も演じている新進気鋭の若手俳優。また悪友の一人を演じるパトリック・シュワルツェネッガーはあのシュワルツェネッガーの息子。あらゆる意味で今まさに見るべきゾンビ映画。
28日後…
【監督:ダニー・ボイル】
【出演:キリアン・マーフィ/ナオミ・ハリス/ブレンダン・グリーソン】
ゾンビ大国イギリスを代表するハードコアなゾンビ映画。
走るゾンビを異端から王道に昇華させた、圧倒的疾走感が最大の魅力だ。
とにかくハードコアで切ない、出会いと別れと裏切りが交錯した救いようのない世界観。
特に中盤の暖かい家族団欒から一転して叩き落される地獄展開はゾンビ界屈指。
続編の『28週後…』も面白いが、エンターテインメントに振れすぎているのが玉に瑕。
アイアムレジェンド
【監督:フランシス・ローレンス】
【出演:ウィル・スミス】
地球最後の男が主人公。
誰もいない大都市の孤独なサバイバルが綿密に描かれ、ゾンビアポカリプスのひとつの最適解を提示している。
ラストシーンが2通りあり、それぞれで印象がガラリと変わる映画なので、ぜひ両方のラスト見るべき。
ワールドウォーZ
【監督:マーク・フォースター】
【出演:ブラッド・ピット】
1億2000万ドルの巨額の制作費を投じて作られたハリウッド超大作。
凄まじく派手な演出と映像効果は他のゾンビ映画とは比べ物にならない。
世界中を舞台に繰り広げられる壮大なストーリーも素晴らしい。世界各地で行われるキテレツなゾンビ対策を意味不明な予算で派手にゴリ押してくるのだ。
何も考えずに見られるエンターテイメントの鑑のような存在である。
ちなみに原作小説があるのだが、タイトル以外はほぼ別作品。映画とはオマージュレベルの共通点しかない。
小説としては面白いし、貴重なゾンビ小説なのでぜひ読んでほしい。
REC/レック
【監督:ジャウマ・パラゲロ】
【出演:マヌエラ・ベラスコ】
珍しいスペイン産のゾンビ映画。
全編POVの主観視点が特徴だ。マドリードの狭いアパートという設定をフルに使い、圧倒的な恐怖と緊迫感を描き出している。
本作はシリーズもので全4作品ある。映画的に面白いのは1と2だが、3と4も違った意味で面白い。
特に3のイかれっぷりはゾンビ映画屈指だ。
感染者は設定上ゾンビではないのだが、そんなのゾンビ映画では珍しくもないのでゾンビ映画に分類してみよう。
ゾンビ・マックス!怒りのデス・ゾンビ
【監督:キア・ローチ=ターナー】
【出演:ジェイ・ギャラー】
『マッド・マックス 怒りのデス・ロード』のもろパクリな邦題の本作。
タイトルだけでお腹いっぱいになるが、中身はタイトル以上に常軌を逸している。
ゾンビの血液が燃料になる、うっかり仲間を射殺、収集がつかなくなって主人公の妹が超能力者化するなどの意味不明な展開が待ち受けているのだ。
設定がとっ散らかっている本作だが、アボリジニの神秘的な伝承や、妙に忘れられないキャラクター、ぶっ飛んだガジェットなど印象に残る要素も多い。
無茶苦茶な設定を上手いことまとめる脚本によって、B級映画としてクオリティーの高い本作。
貴重なオーストラリア産ゾンビ映画ということもありぜひ見てほしい。
ステイク・ランド 戦いの旅路
【監督:ジム・マイクル】
【出演:コナー・パオロ/ニック・ダミチ】
登場するのはゾンビではなくヴァンパイアなのだが、ゾンビっぽいのでゾンビ映画に分類しよう。
本作はヴァンパイアによって滅ぼされたアメリカが舞台。
主人公は師匠であり命の恩人であるミスターと共に荒廃した世界を旅する。
旅の途中で出会いと別れを繰り返し、成長していく主人公。ロードムービーの王道のような本作。
哀愁漂う演出で、悲しみも喜びも全てが流れるように進んでいく。
しんみりとしたゾンビ映画が見たいときにおすすめ。
30デイズ・ナイト
【監督:デヴィッド・スレイド】
【出演:ジョシュ・ハートネット/メリッサ・ジョージ】
本作も登場するのはヴァンパイアなのだが、噛まれたら感染するという点でゾンビっぽいのでゾンビ映画に分類しよう。
ヴァンパイアの設定にもれなく、日光で焼かれるか、心臓を杭で打たれるかしないと倒せないため、銃を持った人間では太刀打ちできないことが本作の一番の要だ。
その上、舞台は極夜の最中のアラスカ。弱点の太陽は30日後まで現れない。極夜が明けるまで地獄のかくれんぼが始まるのだ。
ヴァンパイアの設定とアラスカを上手く組み合わせ見事な脚本だ。
手に汗握るかくれんぼパートはもちろんのこと終盤の超展開も素晴らしい。ラストシーンは絶対に心に残るはず。
映画以外のゾンビ作品2選
ウォーキング・デッド
【製作総指揮:フランク・ダラボン】
【出演:アンドリュー・リンカーン/ノーマン・リーダス】
海外ドラマ至高の傑作。
籠城あり、逃避行あり、家族あり、涙あり、心惹かれる悪役ありとこれでもかと面白さを詰め込んだ作品。
ドラマという媒体を存分に活かしている。
海外ドラマゆえにシーズン6まで作られており、長いのが玉に瑕だが、それぞれのシーズンで区切りよくまとまっておりテンポよく見られる。
ゾンビアポカリプスを心いくまで堪能したいのなら、本作以外にないだろう。
がっこうぐらし!
【原作:海法紀光/千葉サドル】
【出演:水瀬いのり/小澤亜李/M・A・O/高橋李衣/茅野愛衣】
窓割れてね?の衝撃な第1話でネット上の話題を集めた本作。
誰もが夢見る学校での籠城シーンで心温まり、地獄の二番底を見せる鬱展開の緩急が凄まじい。
1クールだけの作品だが、これ以上ないほど詰め込まれたストーリーのため濃密さが半端ではない。
原作も若干展開が違っているため、合わせて見ると面白い。